大和ハウスリート投資法人 2022年8月期決算概要

大和ハウスリート投資法人
2022年8月期(第33期)決算動画説明書
動画   https://www.net-presentations.com/8984/20221018/yuiohjk/
資料 
https://www.daiwahouse-reit.co.jp/file/term-b6f5a08b4381d9774e0725bee7607e276fdea4dd.pdf
説明者  大和ハウス・アセットマネジメント株式会社 代表取締役社長 土田 耕一
説明
資料に沿って2022年8月期の決算概要、運表状況を説明致します。
3頁をご覧下さい。2022年8月期決算のハイライトです。一口当たり分配金は5,617円、
予想比+17円となりました。運表状況に関しましては、ポートフォリオのNOI利回りは、
5.1%、償却後で3.8%と、前期とほぼ変わらずです。期末の99.7%と高い稼働を維持して
います。用途別の詳細については、下に記している通りです。財務の状況に関しては、
本投資法人初となるサステナビリティ・リンク・ボンド40億円を発行しました。又、
借入金200億円のリファイナンスも行っています。一口当たりのNAVは、鑑定CAP-Rate
が更に低下したことで、304,496円となり、前期より8,398円増えています。LTVは44.9%
と、前期と変わらずです。ESGについては、2022年のGRESB評価において、最上位の
5—Stars を取得しました。併せ、アジア・上場総合型セクターにおいて、セクターリーダー
に選出をされています。又、非化石証書の購入等により、スコープ2においてネット0を
達成致しました。
4頁をご覧下さい。8月期の損益計算書です。左から2月期の実績、8月期の実績、及び
予想を並べています。8月期予想と実績との主な変動要因については、右をご覧下さい。
先ず、営業収益は予想と比較し、234百万円の増加となりました。主な要因としまして、
居住施設の稼働率の上昇や、水光熱費収入等により159百万円の増加となりました。次に
営業費用は212百万円の増加となりました。主な要因として、修繕費や水光熱費で206
百万円の増加となっています。次に、前期実績との主な変動要因です。先ず、営業収益は
前期実績と比較し895百万円の減少となりました。主な要因として、不動産売却益が発生
しなかったことで1,335百万円の減少、昨年秋に4物件を取得したことや、居住施設の
収入、並びに、水光熱費の収入により382百万円の増加となりました。次に営業費用は、
147百万円の減少となりました。その内訳としまして、修繕費が683百万円の減少、昨年
秋に取得した物件の費用発生や水光熱費で363百万円の増加となっています。以上により、
8月期の一口当たり分配金は5,617円、予想比17円のプラスとなりました。
5頁をご覧下さい。8月期の貸借対照表です。当期は物件取得および売却がありませんで
したので、前期から大きな変動はありません。ポートフォリオの含み益は、鑑定CAP-Rate
の更なる低下などにより1,957億円となり、前期比で211億円増加しました。

6頁をご覧下さい。予想分配金は、2023年2月期および2023年8月期ともに5,600円
です。主な変動要因については、右をご覧下さい。
7頁をご覧下さい。一口当たり分配金の内訳をグラフにしています。2022年8月期は、
利益分配4,805円と合わせて一時差異等調整引当額が793円、その他の利益超過分配と
して19円の分配となりました。2023年2月期は、利益分配4,717円と合わせて一時差異
等調整引当額で797円、その他の利益超過分配として56円を分配する予定です。2023年8月期は、利益分配4,755円と合わせて一時差異等調整金引当額で802円、その他の利益
超過分配として43円を分配する予定です。
続いて成長への取組みです。9頁をご覧下さい。昨年10月に発表しました今後の成長戦略
です。本投資法人の基本方針は、中長期に亘る安定した収益の確保と、資産の着実な成長を
通じて投資主価値の継続的な向上を目指すことです。この投資主価値は、経済的価値となる
事業価値と、非財務的価値となる社会価値の夫々の相乗効果により、最大化が図れると考え
ております。先ず、事業価値の中心となるのは外部成長です。今年9月に公募増資による
物件取得を予定しておりましたが、主要な入居テナントが民事再生法の適用を申請した
ことから中止を余儀なくされました。投資家の皆様、関係者の皆様にはご迷惑、ご心配を
おかけしましたが、引き続きスポンサーパイプラインを活用して、競争力の隆物件を厳選
取得し、リートの成長とポートフォリオの質の向上を図ってまいります。又、居住施設を
中心とした賃料増額等の内部成長や、LTVを適切にコントロールした財務戦略も併せて
推進してまいります。社会価値としては、特にESG戦略に注力してまいります。社会課題
となっていますネットゼロに向けてGHG排出量の削減やGRESB、CDPなどの外部評価
の向上、保有物件の環境認証取得割合の向上などを目指してまいります。
10頁をご覧下さい。今後の主なパイプラインです。当社資産による内訳で申し上げますと、
物流施設で12物件3,400億円、商業施設で2物件350億円、ホテルで1物件150億円、合計で3,900億円となります。パイプラインから見ても今後の外部成長は、当面は物流施設
が中心となっていくものと考えています。尚、大和ハウスグループは、5月発表しました
第7次中期経営計画で、今後5年間で2兆2千億円の投資を計画しており、引き続き潤沢
なパイプラインが期待出来ます。
続いて運用状況の説明に入ります。12頁をご覧下さい。8月末の資産規模は、8,951億円と
なっています。又、用途別のポートフォリオは左下の円グラフの通りです。物流施設で
52.2%、居住施設で26.9%、商業施設で13.8%、ホテルで2.1%となっています。地域別で
は3大都市圏の割合が76.8%となっています。
13頁をご覧下さい。物流施設の運用状況です。期末の稼働率は、引き続き100%となって
います。賃料に関しましては、BTS型で2物件、増額で再契約をしています。又、マルチ
テナント型の1テナントにおいて、約10%の増額で再契約をしています。この2月期は、契約満了に伴い、1テナントにおいて増額で再契約済みです。
14頁をご覧下さい。居住施設の運用状況です。期中平均の稼働率は、予想97%に対し、
実績は97.7%と0.7ポイント上回りました。又、6物件で大規模修繕工事を実施しており
ます。テナント入替え時の月額賃料は、15期連続で増加となっています。8月期は752戸の入替えに対し、賃料は0.7%アップの737,000円の増額、又、契約更新時には489,000円
の増額を実現しました。さらに19物件42戸で専有部のバリューアップ工事を実施し、6.6%
の賃料増額となりました。
15頁をご覧下さい。商業施設、ホテルの運用状況です。商業施設の稼働率は、99.8%です。
引き続き安定した運用となっております。ホテルにつきましては単独で5物件、複合施設
の一部として3物件を保有しています。内訳として、大和ハウスグループで運営をする
ダイワロイネットホテルが5物件、その他のオペレーターが3物件となっています。7月に
金沢のホテルにおいて、オペレーターを変更し、新たにアマネク金沢としてオープンをして
います。又、カンデオホテルズ長崎につきましては、コロナ禍においても安定した運営を
行っており、9月に大和ハウスとのサブリース契約を終了しております。
続いて財務の状況です。17頁をご覧下さい。10月3日現在の状況です。有利子負債の残高
は4,075億円です。そのうちサステナブル・ファイナンスの割合は8.2%、金額で335億円
です。平均利率0.67%、平均残存年数4.7年、固定金利比率98.4%となっています。LTVは
のれんを除くベースで44.9%、又、格付けはJCRでAA、R&IでAA-となっています。
19頁をご覧下さい。5月に公募債市場において、世界初となるアニュアルパフォーマンス
型サステナビリティ・リンク・ボンド40億円を発行しました。CDP気候変動プログラム
において、本投資法人が最高評価であるAリスト企業に認定されることを目標とし、毎年
目標の達成状況を判定し、達成度に応じ利率が上下に変化するものです。
次にESGへの取組みです。21頁をご覧下さい。本投資法人の課題となっていたエネルギー
データの取得比率およびGHG排出量の削減割合が向上したこと、並びに、これまでJ-REIT
として、「初」となるような先進的な取り組みを推進してきたことが評価をされ、2022年のGRESB評価において、最上位の5—Starsを取得しました。併せて、アジア・上場総合型
セクターにおいて、セクターリーダーに選出をされています。開示評価においても、4年
連続で最上位のA評価を取得しています。又、既にCDPでは最高評価であるAリスト
企業に認定をされており、MSCI評価も年々向上をしております。今後も、持続可能な社会
の実現に向けた課題の解決に、積極的に取り組む方針です。
23頁をご覧下さい。前期に、TCFD提言に基づく開示をしておりますが、2021年度の
エネルギーデータ等の内容を更新しております。今後も同提言に基づく開示を継続して
いく方針です。
最後になりますが、世界情勢や各国の金融政策に変化が見られ、国内外に不透明感が見られ
る状況ですが、本投資法人および運用会社の事業活動は、安定的に推移をしております。
今後も気候変動への対応を初め、人的、資本への投資といった社会価値に資する取組みも
行ってまいります。
以上で大和ハウス投資法人2022年8月期の決算説明を終了致します。
ご視聴、有難うございました。