iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)(1497)

iシェアーズ 米ドル建て新興国債券 ETF(為替ヘッジあり)(2622)に続くのはiシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)(1497)。米ドル建て新興国債券 ETFに比べるとコロナショックの半分も調整してませんが利回りは4%を超えています。

ハイイールド社債は、格付BBB未満の別名「非投資適格社債」と言われます。「投資適格社債」はInvestment Grade、通称IGと言われることから、ハイイールド社債は投資適格ではない、すなわち危険ではないのかという第一印象を持たれますが、アルファツイッタラーのShen氏が言うように、そもそもIGは投資適格社債どころか無リスクです。

いや、無リスクと言うのはもちろん言い過ぎで上記Twitterもジョークなのですが、米国のIG債の年間平均デフォルト率はリーマンショック期間を入れても0.1%未満。利息は3.7%以上なのでデフォルトが起きても元本割れの心配は必要です。それに対してハイイールドはデフォルト率は2016年までは平均4%超えてますが、格付会社Fitchによると2022年-2023年は1%-1.5%で推移する見込み。リセッション期間を除くと過去平均は2.2%に対し、ハイイールド債の利回りが6.2%超なので悪くない市場環境が続くと予測しています。リスクのある社債投資と言うとハイイールドの方がしっくりくるのではないでしょうか.

そんなハイイールド社債で構成されるiシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)(1497)が22年から下落しているのはやはり金利上昇懸念です。年初から既に10%下落し、分配金2.5年を吹き飛ばしております。ここからさらに10%下落するかと言われるとそれこそコロナショックレベル。米国の10年国債金利が3%を超えた2018年末にかけてハイイールド社債市場が急落したのですが、まだ政策金利が動いてない(奇しくも今日のFOMCからでしょう)状況でここまで調整したのは単に市場が歴史から学んだから、以上でも以下でもないと思います。

ただ、デフォルト率が1%台と言われても上位銘柄すら日本人に馴染みのない企業ばかり。自動車のフォードは分かりますが、CCO?TENET?アメリカという国の懐の深さを信じるかどうかですがこのファンドの過去のチャートを見ると安定しています。これで利回り4%なら悪くない。