J-REIT投資家動向調査2021年7月16日

コロナ感染者が増えてきてますが電車の混雑具合とのバランスを鑑みるに今のところ上手く回ってる気がします。医療機関のひっ迫は要注意ではあるものの、本格的な第5波が来なければちょっとした不況レベルで今年を乗り越えられそうです。ただ、国民の6割がワクチン打つのが9月末ということはしばらくは薄氷の綱渡り。株式市場は一度ワクチンでのゼロコロナ（来年夏には）を織り込んでしまったので、この足踏みには素直に下に反応してますが、9月末まで大崩れしなければ年内横ばいの絵も見えてきます。良いのか悪いのかUKがノーガード（ノーマスク）戦略を続けるそうなので、ワーストシナリオはそこで確認できるでしょう。

J-REITはそんな不穏な状況に負けず高値圏を維持。物流REITは引き続き利益を伸ばしてますし、ファイナンスも少ない、海外勢は買ってくる。ずーっと待ってた人々も諦めて買いに回りつつある雰囲気です。しかし、アフターコロナ期待で最後に買われてきたオフィスにお疲れ感が出てきてます。バリュエーション面ではまだまだ（相対的に）安い水準ではあるものの三鬼商事の空室率が下がらない。いや、空室率は6月ピークなのは分かってる話ですが、賃料も結構下がってる。売却益で利益維持かと思ったら5月決算銘柄の阪急リートとアクティビアはすんなり下方修正してきた（都心商業の影響も大きい）。これで7月以降に新規供給止まっても空室率が下がらないと色々と仕切り直し感が出てきてしまいます。そんな空気を察したのか投資家動向調査も更なるアップサイドを見込む動きが急に減りました。4連休前でリスク取れないって話もあるのかもしれません。